古典的なダイアルを採用したモリッツ・グロスマン「ハマティック・ヴィンテージ」の新作を発表
モリッツ・グロスマンは、振り子式の自動巻き機構を搭載した「ハマティック」から、2本の新作が登場。古典的な手法を用いた、シンプルかつ上質なシルバーフリクションダイアルが特徴で、ヴィンテージ感あふれる旧ロゴが配されている。
世界限定8本の「ハマティック・ヴィンテージ」
ドイツ・グラスヒュッテに本社を置くモリッツ・グロスマンから、古典的かつ革新的な「ハマティック・ヴィンテージ」の新作2モデルが登場した。昨年披露された世界限定25本のブラックダイアルモデルに続き、今回は貴金属のケースに古典的なシルバーカラーのダイアルを組み合わせ、それぞれ8本のみが製作される。視認性に長け、ベルベットのようなきめ細かな粒子が表面を覆うクラシカルなダイアルは「シルバーフリクションダイアル」と呼ばれ、その製作には古典的な手法が用いられる。
モリッツ・グロスマン「ハマティック・ヴィンテージ」
自動巻き（Cal.106.0）。38石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約72時間。18KRG（直径41mm、厚さ11.35mm）。世界限定8本。
このダイアルの製作は、ほとんどの作業を人の手で行うため、熟練の技と高い集中力、そして経験が必要不可欠だ。初めに、ダイアルのベースにはローマンインデックスやロゴを彫り、そこにブラックラッカーを流し込んだ後、シルバーコーティングを表面に施す。銀の粒子と塩を含む粉末に少量の水を加えてブラシで擦り付けると、粒立った表面が表れる。
モリッツ・グロスマン「ハマティック・ヴィンテージ」
自動巻き（Cal.106.0）。38石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約72時間。18KWG（直径41mm、厚さ11.35mm）。世界限定8本。
そして、光沢感を持たせるために注意深く研磨が施され、このタイミングで余分なブラックラッカーが取り除かれる。流し込まれたブラックラッカーはシルバーコーティングをはじくため、ダイアル表面に非常にくっきりとした文字が残る。最後に、ダイアル自体を酸化や温度変化などの影響から保護するため、最終的な保護コーティングが施される。
光沢感とマットな質感の両方を併せ持つ「シルバーフリクションダイアル」は、独特のコントラストを生み出し、その美しい外観を長く楽しむことができる。本作の特徴のひとつである「M.GROSSMANN」表記のロゴは、1875年当時に使われていたもの。このロゴがスーパーコピー時計 代金引換全体のクラシカルなデザインを強調し、19世紀にモリッツ・グロスマンが製作したポケットウォッチが持つ雰囲気を見事に再現している。
また、モリッツ・グロスマンは針の美しさに定評があるブランドだ。一般的なプレスではなく板材から切り抜く作業から始まり、ダイヤモンドヤスリを用いて手作業による成形、研磨を施していく。非常に細く繊細な梨型に仕上げられ、1本ずつ加熱してブラウンバイオレットカラーに焼き戻された針は、高い視認性を美観をもたらす。
振り子式の自動巻きムーブメントを搭載
「ハマティック・ヴィンテージ」には、古典的な支柱構造と幅広のストライプ模様が施された2/3プレートを持つ、自社製のキャリバー106.0が搭載されている。現代ではほとんど採用されない振り子式の自動巻き機構を採用した数少ない機械で、ゼンマイの高い巻き上げ効率を実現している。
裏蓋はトランスパレント仕様であるため、Cal.106.0の美しい仕上げを鑑賞することができる。シャトン留めの穴石や幅広のグラスヒュッテストライプ、テンプ受けに施されたエングレービングなど、細部まで抜かりのない手仕事を感じさせる仕様だ。
360°回転する通常の自動巻きとは異なり、大きな振り子が左右に動き、常に噛み合ったふたつのラチェットホイールを介してゼンマイを巻き上げる。大きなムーブメントの直径を活かし、支点から振り子の先端までの十分な距離を持たせることで、大きなトルクを生み出す。
ヘッド部分に取り付けられた18Kゴールド製の重りは、デザインのアクセントになるだけではなく、わずかな振動を捉える役割も果たしている。振り子が5°、振り子の先端部分が約2mm動けばゼンマイが巻き上がる仕組みであるため、デッドアングル（不動作角）が非常に少ないのが利点だ。
また、わずかな腕の動きを捉えるだけではなく、耐衝撃性も考慮された設計である。振り子の両端に取り付けられたS字型のバネは、強い衝撃が加わった際にショックアブソーバーとして機能する。
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